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Conditions of Empire

 

橋本努著

帝国の条件

自由を育む秩序の原理

 

 

 

 

ISBN978―4―335―46027―2   C1031

弘文堂 定価(3500円+税)

2007年4月刊行







 




9.11以後に、もう一つの世界は可能か?

〈善き帝国〉の世界を構想する倫理的実践の試み

 








ユートピア的政策を構想し

世界秩序の夢と想像力を

次世代につなぐ【帯・背】

 







 

2001年9月11日のテロ事件、すなわちテロリストたちによるニューヨーク世界貿易センタービルの爆破が企てられたとき、私はニューヨークの自宅で朝食をとっていた。事件の約一年前から、私は客員研究員としてニューヨークに滞在していたのである。この事件を間近に経験した私は、その後約3ヶ月間つづいた炭疽菌事件の余波で、文字通り「テロられる」ことになってしまった。以来私は恐怖に怯えながらも、世界秩序の問題に関心を寄せてきた。テロ事件の直後はニューヨークから発言し、約一年後に帰国した後には、主として思想的な問題について考察をすすめてきた。本書は、その思想的な考察をまとめたものである。20世紀前半の二人の思想家に託して言えば、私はシモーヌ・ヴェイユのように現状を理論化し、エルンスト・ブロッホのように希望を語りたいと願っている。本書は、崖っぷちから紡ぎ出されている。漠たる生の危機感から、私はある種の不可能性に賭けている。(本書「はじめに」より)【帯・表W】




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2002年8月、ニューヨークから戻ってきた私は、ホームページに次のように書いた。「ニューヨーク滞在中、テロ事件に遭遇してしまった。テロリズムとグローバリズムの相克は、はたしてどのような世界闘争をもたらしているのだろうか。その現実に耐えうるだけの、新たな理論を模索してゆきたい」と。その成果がようやく、2007年4月に著作として刊行される運びとなった。







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